Feb 28, 2011

でかくても財布はサイフ


tortoagoでは、バッグを主体にコレクションを展開していますが、
小物としては唯一この構造の財布を出しています。

財布やカード入れ等の小物は、それを専門に製造している工場があるくらい
同じ革製品の分野でも手(技術)が異なります。

作れないことはないのですが、バッグ屋が作る財布は
ゴツくなりがちで、エレガントに仕上げるのが難しいのです。

なのでいっそ開き直って、
私はバッグをうんと小さくした様な財布を作っています。
シーズン毎に外側のデザインや素材は変えていますが、
構造は全て同じです。


前回の投稿で紹介したこちらのバッグの構造から
この財布は生まれました。


でかっ!
でも、大きさにさえ慣れていただければ、かなり使いやすいですよ。


ズラッーと








お客様別注でスタッズなども。


手前から小銭入れ、札入れ、カード入れです。

2番目と3番目の部屋の間にもレシート等を入れられる
ポケットがあります。






Feb 27, 2011

下北で


友人の知子ちゃんと、まるさんフーズ・下北沢に食事に行きました。


まるさんフーズは、昨年、NOの齊藤くん、エンダースキーマの柏崎くんと3人で
しっとりと忘年会をした場所で、食事も美味しく、のんびりと寛げる雰囲気のお店です。



 嫁     知子ちゃん

女子じゃないから食べ物の写真は無し。

久々に食事を共にしたので、積もる話を語り合い、
あっという間の楽しい時間を過ごしました。



こちらは知子ちゃんご使用の、2005A/Wの商品です。

シューズの色とばっちりきまってます。
いつも思うのですが、
バッグは使用している姿が一番良い。






知子ちゃんが、先月1月15日に紹介した、こちらのバッグを気に入ってくれたので、
その打ち合わせも兼ねての食事会でした。

このバッグの白い部分はリザード(トカゲ)の型押しで、
このスワッチの中から好きな色を選んでもらいます。

ブルーの部分はスムースレザーで、
こちらからも一色選択。


同じデザインのバッグでも、色の組み合わせ次第で
雰囲気が全く変わりますし、お客さんだけのモノになります。

これだけの色数から好みの組み合わせを選択するのは大変かもしれませんが、
これがtortoagoの強みでもあるのです。


話は知子ちゃんに戻って、

彼女は、

ジャイロトニック認定トレーナー

ジャイロキネシストレーナー

という、珍しくも興味深い職業です。

僕のにわかじこみの知識でお伝えするより、
直接知子ちゃんのBLOGをご覧下さい!!
          





Feb 25, 2011

Lightning


tortoagoの商品は、皆さんに雷光のような衝撃を与えられるか?




友人Mちゃんが、友達へのプレゼントにポーチのオーダーをくれました。

以前、クロコの型押しでカードケースの注文をいただいたので、
その雰囲気に合わせてのデザインです。ちなみに男性用です。


サイズが小さいだけで、工程はバッグとほぼ同じです。
ちゃんと裏地も付いています。


サイズが小さくなれば、
落とし込めるデザインにも当然制限がかかりますが、
その中でもインパクトは持たせたい。


胴を稲妻型にくりぬいて、裏からエナメルレザーをあてました。
このワンポイントで全体の雰囲気がしまり、オンリーワンな仕上がりです。


渋い配色の


ライトニングポーチ



衝撃を与えたい。




Feb 22, 2011

ダサカワ


次回、2011A/Wの展示会で計画している商品が、実現可能か確かめる為に、
高円寺の古着屋にリサーチに出かけました。

自分の目的を早々に終え、目が向く先は当然洋服。
でも今回は自分のモノではなく、来月誕生日の妻に
ちょっと気の早いプレゼントを購入。

僕が誕生日にもらったサングラスとは釣り合いが取れないチープなモノだけど、
まぁ金額じゃないでしょ?と俺は思うんだな(笑)




70'S80'S気分なTシャツをそんな雰囲気の音楽と共に。


Mirror Ball


 




Marilyn Monroe






Lightning






Tronpe-l'oeil











Feb 21, 2011

HandBagを作る PART Ⅲ


最終章。

本日はハンドル製作を少し細かく紹介し、
ハンドバッグの完成形をお見せします。



ハンドルは、バッグの中で一番力が掛かるパーツの一つです。
革一枚仕立てでは強度が足りないので、金具に巻く部分を二重にします。


型紙を銀ペン(吟ペン)で革にトレースし、


裁断します。


コバ(革の断面)をバスコという染料で仕上げていきます。
まず目止め液でコバを磨き、後に革の色に合った染料を重ね塗りします。


フィルターで染料を塗っているところです。


染料が乾いたら、僕はバスコ染料の艶が好きではないので、蜜蝋を塗り、


マメアイロンで溶かし付けます。
艶が消せ、なおかつコバが滑らかに仕上がります。
コバは、あまり人には見てもらえない部分ですが、
こういうところに時間を掛けるのが大切です。


金具に巻く部分を先に縫製し、
最後にカシメる為の穴を開けておきます。


筒状に縫います。
ハンドルの姿が見えてきました。


ハンドルの中に入っている芯(ガラ紡)。


ガラ紡を筒状にしたハンドルに引き込みます。


はみ出したガラ紡を切りそろえ、完成したハンドルを
プレス機でバッグ本体に取り付けます。



完成!
W22.5H22.5D12





バッグを作りながら、70枚くらい写真を撮り、
その中から分かりやすい画像を選んで載せました。

全パーツの製作工程は今回もお見せできませんでしたが、
前回よりは細かく主要な工程を紹介できたと思います。

次回は黒いバッグではないものをお見せします。


Feb 20, 2011

HandBagを作る PART Ⅱ


前回、裁断後から胴製作までを紹介しました。

今日はファスナーマチ製作から、胴の組み立てまでを紹介します。


こちらは、ファスナーが付くマチのパーツになります。
革が伸びるとファスナーが波打ってしまうので、
伸び防止で芯を貼ります。


芯に向かって折り返しボンドで貼ります。


ファスナーを両面テープで仮り留めします。


胴同様、裏地を各パーツに貼り、切りそろえます。
切りそろえたら、革、ファースナー、裏地を一度に縫いあわせます。


上で完成したファスナーマチに底マチを繋ぎ、ファスナー開閉の際の
つまみを縫い付けてマチの完成です。


PART Ⅰで仕上がっていた胴とマチを中表で縫製します。


革と裏地の断面が見えているので、グログランテープでコバを隠します。
上の本組みで一度縫い、グログランテープは本組みミシン目の
少し外側を縫います。


ひっくり返してほぼ完成形が見えてきました。


底芯を作ります。
これはベルポーレンというポリエチレンの発泡シートです。


今回底芯は、革と裏地の間に隠すのではなく、
バッグ本体が完成してから後付けするので、
バッグの中を覗いたら、芯が見えてしまいます。
その為、裏地の生地で芯を包み違和感なく仕上げます。


バッグの内側からハンマーで叩き、底芯底鋲が付きました。



今回はここまで。
次回PART Ⅲで完成です。